いつかは終わりが来てしまう
かつてフィリピンで生活を始めてすぐの頃、腹痛に悩まされていました。厄介なことにその腹痛は薬を飲んでもなかなか治らず、水を飲んだり何かを食べたりするのが億劫になる程です。どうすれば解決するのかといろいろ悩んでいたのですが、最終的には整腸剤という方法を見つけられました。
それ以来ずっと整腸剤は服用しています。日本でもフィリピンでも、特にお腹が痛くなくてもです。コストは多少かかりますが、予防ということも考えると決して無駄ではありません。今では健康なまま色々と動けている理由の一つではないかと思っています。
さてこの整腸剤ですが、一つの瓶には360錠ほどの錠剤が入っています。一回の服用数は3錠なので、120回服用したら終わる計算です。当然日数が経過するにつれどんどん中身は減っているのですが、なかなかそのことには気づきません。実際に減ったことを意識するのは、本当にあと数回で終わるくらいになってからなのです。
歯磨き粉やボディソープのようなものでも同じなのですが、苦労しなくても中身が出てくるときは残りをあまり気にしません。重量で分かるかと思うのですが、実際にはほとんど意識できていない。無くなりかけてはじめて次の購入や詰替を考えます。分かっているはずなのに、いざ目の前に事実が迫るまで認識しないのです。
焦らないと動けないと言うのが私の持論ですが、まさにそれに近いことが起きていると思います。焦った方が効率よく動けることは多いのでそのやり方が駄目とは思わないのですが、できれば計画的に進めていきたいものです。かといって大量に買いだめをするような過剰な準備も違います。終わりを意識し、そこに向けてうまく動くようにする。そんな生活が日々できると良さそうです。
それでは、また。