比べることで見える価値

私は他の人と自分を比べる必要は無いと思います。分析として自分に足りないものや見習いたいところを見つけることに繋がるのなら良いのですが、自分を含めた誰かの価値が低いなどという考えに至ることだけはしないようにと思います。そしてそのような考えの根底には、自分への自信が必要です。

しかし難しいのは、その自信を得るために誰かと自分を比べることが有効な場合があるということです。特に自分が関わっていること、精力的に活動していることからかなり遠いところにいる人と話ができると、お互いに興味深い話を聞けます。その結果、自分がやっていることの見えていなかった価値に気づけることがよくあります。

普段の仕事では、広さと深さの差はありますが同じような領域のことについてよく話します。今の時代はITがどこでも絡むのでそれも含めますが、それでもそこまで範囲は広くなりません。ある一定の範囲のことをある程度理解し、かつほとんど変わらないやるべきことをやっていれば毎日特に何も問題なく過ごせてしまいます。そしてそうなると、学びを得ていることは賞賛されこそすれ自分の価値としては自覚しにくく、学ぼうという意識が削がれがちです。

そんな中外に出てみると、そこまで専門的に突き詰めたわけではない知識でも他の人からすると新鮮だと思ってもらえることがあります。そこでもっと学びたいという思いが出てくれば強みとして確立できるレベルに到達できるかもしれません。あるいはあまりにもレベルが低いことで粋がっていたことを自覚し、焦るという場合もあるでしょう。いずれにせよ、なんとかして成長しようとできるのであればそれは良い傾向だと思います。

やるしかない状況になると、それが難しそうに見えてもとにかくなんとかします。これまでやってきたビザ関連のことや法律関係のことがまさにそれでした。そして自分が難しそうに思えていたことは、多くの人にとってもまた難しいと思われることです。それだけだと専門の方には及びませんが、門外漢がとにかくやってみたことだからこそ、他のこととの関連や連携も見えてくるように思います。それを見つけていく活動は、やめないようにしていきたいです。

それでは、また。