声優が同じと気づいて喜ぶ
テレビが部屋にない生活を一時期していたからか、テレビで観ない番組というものができています。特にアニメはテレビではなくネットの無料公開期間に観るのが普通になっています。ネットで観るアニメだけで済ませられるということはつまりネットでやっていないアニメは観なくなったということなのですが、その変化は当たり前のことのように思います。
そんなことを言いつつ、東京に来てからはテレビが復活したということもありほとんどアニメを観ていないのですが、過去にたくさん観ていた時期の名残で変わったことがあります。それが、キャラクターの声についてです。幼い頃は新しく観始めたアニメのキャラの声がそれまでに観たことのある別のキャラと同じだと、とても嬉しくてすぐに親に報告をしていました。インターネットで調べるということをしていなかった時期なので、答え合わせは二つのアニメのエンディングを比べるしかありませんでした。しかし大抵忘れてしまうので、合っているだろうという確信だけを持って観続けていたように思います。
一方今では、声優さんの名前が分かっている場合が多くなっています。そしてその声優さんが他にどんなキャラを演じているか、あるいは他にどんなお仕事をされているかというところまで分かっているのです。そうなると、過去では自分の知っているキャラを中心にそのキャラと同じ名前のキャラは他にどんなものがあるかという話だったのが、今では声優さんを中心として考えてしまうようになります。
捉え方が変わっただけなのですが、実はここには大きな変化があるように感じます。それは、一人の人が色々な面を持っているということに対して理解が深まっており、それを受け入れられるようになっているということです。もしかするとこういった人間性というものの理解のきっかけは、なにかを演じる職業の理解にあるのではないかと気づきました。顔が見えず情報が声だけになる分、声優さんについての捉え方の変化は大きいのかもしれません。
それでは、また。