さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

お酒とタバコと門限と

今回のフィリピン滞在では、海沿いの校舎での滞在が長くなっています。そちらにいらっしゃるお客様をお迎えするためですが、二つの校舎ではルールに若干の違いがあります。お酒が指定された場所でなら飲めたり、喫煙所の場所の数が違ったりしますが、一番大きな違いは門限です。海沿いの校舎には、夜いつまでに帰ってこないといけないという門限が設定されているのです。

この門限は次の日に授業があるかどうかで時間が異なります。それは、授業にきちんと出てもらいたいという想いがあるからです。そして最も大切な目的は、滞在されている生徒さんの安全を確保するということ。行方不明になってしまったり、事故に巻き込まれたりしないようにという考えがあります。ただ留学とはいえ遊びたいという気持ちもあるので、この門限にはいくらか意見もあります。

実際に設定されたものについてその是非を問うのはなかなか難しく、私としてはとりあえず様子見だろうと思っています。何か事件が起きてからでは遅いので、必要な対策だとも思えるのです。それよりも興味があるのは、生徒さんの権利をどこまで制限できるのか。その点についてです。お酒やタバコについても権利を制限しているのですが、門限はそれらよりも受け入れられにくいように思うのです。

お金を払ってサービスを受ける。この場合、サービスを提供する側と受ける側の立場は理論上対等です。実際には場面に応じて強い弱いということがあると思いますが、どちらかが一方的に何かを要求できるというわけではないはずです。だとすると、お金を受け取ってサービスを提供する側が、そのサービスの使い方、時間の過ごし方についてとやかく言うのは難しいように思います。しかし実際には門限を設定できている。それが興味深いのです。

実際には、お申込みを受ける前に注意事項として伝えてあれば理解を得られているわけで、問題ないのでしょう。そこが受け入れられないなら別の選択肢を考えれば良いわけです。「権利の制限」というと難しく聞こえるのですが、実は身近なところでもあるのだということに気づきました。最近学習していることと関連しており、面白いと思えたのです。

それでは、また。