否定と肯定と限定と
今は日本に滞在していますが、だからといってフィリピンからの連絡が来ないはずはありません。遠隔でもできる範囲で進めていきますが、難しいことは誰かにお願いをするしかありません。そしてそのような時に、ほんの少しだけ相手への事情の伝え方を考えます。「今日本にいるので」とするか、「今フィリピンにいないので」とするかという点です。
受け答えというのは面白いもので、ほんの少し答え方が違うだけで伝わる情報量が大きく異なってきます。フィリピンにいない、であれば日本にいるかどうかまでは伝わりません。相手に日本にいることを伝えたいわけでないのなら、この答え方で十分です。正直なところこのような回答の仕方で何かが大きく変わるということはほとんどありませんが、気にせずに発言したことが問題にならないようにはしたいと思います。
はいかいいえで答えられる質問は、図で考えると円の内側か外側かを明確に聞き出す問いです。広さは異なりますが、限定された情報を聞き出せる類のものです。この限定は、質問をする側によって設定されるものです。はいといいえでは答えられない質問もまた、質問を通してある程度限定された情報を聞き出せる場合が多くあります。しかし限定をするかどうか、あるいはその範囲は答える側に委ねられているのではないでしょうか。
なにかを聞かれると、まず答えないとという意識が働きます。その意識はとても大切なものなのですが、反射的に答えるとまずい場合もあります。いろいろなことを考えるとき、質問の形式で練習をしておくのもまた良いのかもしれません。
それでは、また。