さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

ただより高いものはない

みなさんおはようございます。

さいごーです。

 

部屋でネットが無い生活を始めてはや3週間、みなさんなんとなく分かるかもしれませんが、私はこの生活、かなり気に入っています。
無くなって分かるんですが、ネットによって広がる選択肢ってめちゃくちゃ多いですね。そりゃ、ネットが無くなったらすることが無くなって早寝できるのもうなずけます。今回は、ネットについて持っている考えをまとめてみます。

まず最初にお伝えしておきたいのですが、私はネットが大好きです。すぐにいろんな情報にアクセスできるし、手元に紙とか本とか置かなくてもどこからでもアクセスできるし、半永久的に供給される娯楽(主に動画)とか、本当にネットさまさまです。ただ、これも使い方を誤るともったいないことになるなあと日々思うことがあり、それを書いてみます。

 

人間には欲望があります。その欲望も二つの方向があって、〇〇したいというプラスと、~~したくないというマイナスです。この二つは裏表の関係になることもあれば、そうならないこともあって、きちんと捉えようとするとなかなか難しいものです。
ただ、いずれにしても欲求が良い方向に作用すれば成長のためのエネルギーになるということは、容易に想像できます。

で、何かを達成したいだとか、もっと大きく成長したいとか、こういうのも欲望ですよね。この欲望から来る決意が固ければ、人は努力し続けられます。でも、ずっと頑張り続けるためにはエネルギーの補充が必要です。たまに努力の対象そのものがエネルギーの供給源にもなる人がいて、これは本当にすごいなと思います。やる気とやる気の素を自給自足できるんですから、ずっと動けます。
でもそれは多分一部の人で、一般的には何かしらの息抜き、娯楽を取らないとやってられない。この認識は多分、そんなに外れていないと思います。

その娯楽の対象って、今はネットに変わってますよね。これって、実はかなり大きな変化じゃないかと私は思ってます。
例えば、これまでは息抜きに映画を見に行っていた人が、Youtubeニコニコ動画で満足し始める。映画だと一作品につき最低でも2時間はかかるのが、動画なら30分以下。でも、その人としては30分以下の動画のほうが満足度が高い。こんなケースは、少なくないはずです。
だとしたら、めっちゃお得です。単純に2時間の映画と30分の動画を比べるだけでも、1時間半の時間を短縮できている。さらに映画館へ移動する時間も労力も映画を見るために払う代金も交通費も、全部いらない。超経済的!わーい!
これはネットフリックスとかHuluみたいなサービスでも本質は一緒です。お金を払いはするものの、合計で考えると圧倒的にコストを節約できている。
もしある人が娯楽の時間を1時間半短縮できたのに、息抜きの効果はそれまでの2時間の娯楽よりも上で、その後の活動の効率がより良くなるのであれば、それは素晴らしいことです。

ただ、事はそう単純ではない。なぜなら、30分の動画一本を視聴するだけで終わるわけが無いんです。30分の動画を見たら、その次にオススメ動画が表示されて、また見てしまう。そもそもシリーズ化されている動画もあるはずです。私の大好きなゲーム実況とかそうですね。多いものだとPart60とかまで続いている。そして、この娯楽の供給は投稿する人がいる限りずっと続くため、ほぼ無限なんです。これは動画に限らず、なんでもそうです。誰かの物語ならFacebookTwitter、写真ならInstagram、文章ならブログと、様々なジャンルで無限のコンテンツが生み出されている。
無限にある程度質の高い娯楽が供給され続けるとか、一種の拷問ですよ。
だって、それを消費したら時間を無駄にしてしまうし、消費しなかったらもったいないという気持ちになる。

そう、このもったいないという感覚こそが、今の時代で最も扱うのが難しい気持ちです。
何かを消費するには時間も労力もかかるけれど、消費したい対象はどんどん増えていく。消費できる限界スピードを超えて。しかも、そこにお金はかからない。
これが舞台とか映画の鑑賞、趣味としてのスポーツとかならもっと簡単なんです。単純に、金銭面と時間面での問題が自然と消費を妨げてくれる。
あの舞台も見たいけれど、こっちの演奏会も捨てがたい。。でも両方に行くと予算オーバーだ。。仕方が無いなら今回は演奏会に行こう。
とか、
あの集まりには参加してみたいけど、いつものフットサル活動と被ってるなあ。。よし、今回はフットサルを休もう。
となるわけです。
でも、ネット上のコンテンツはほとんどが時間的、空間的制約を受けない。さらに無料のコンテンツであれば、金銭面での問題すらも解決します。

そしてこの現象に拍車をかけるのが、ネットにおけるサービス提供の仕方です。
一定額の料金を支払えば、使い放題。
こんなサービスがたくさんあります。これ、確かにお得なんですが、「一度お金を払ってしまった以上使い倒さないともったいない!」という気持ちを煽ってきます。
そもそもネット自体がその形です。スマートフォンのプランによっては例外もありますが、ほとんどのネットはどれだけ使っても払う料金は同じです。
どうせおんなじだけ払うなら、使い切ってやろうという心理は、働いて当然のものだと思います。

 

今、ネットを娯楽に使いにくい環境にいて、時には不便だと感じる一方で感謝するときもかなりあります。私も使い倒さないともったいないと思ってしまうクチなので、どうしても時間を無駄にしてしまうことがあります。
ただ、今の生活をきっかけに上手く「もったいない」の感情と付き合っていければと思います。

長くなってしまいました。
実はこの話は、私がゲームをやめた理由とも繋がるので、明日はその話を書きたいと思います。

 

それでは、また。