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さいごーどんの備忘録

現在香港留学中の学生が送る、役に立つかもしれない気づきメモ

終わりの意識をしてみよう②:香港で感じる「終わりの意識」

みなさんこんばんは。さいごーどんです。

 

今回は、前回の続きを書きたいと思います。

前回は、誕生日には死に近づいているという感覚を得られ、その結果ゴールデンウィークにだらけずに自分を見つめ直せるという話をさせていただきました。

今回は、その続きということで香港で感じた終わりの意識についての気づきをまとめてみたいと思います。

 

香港中文大学で勉強をし、大学内で生活をしていると多くの気づきがあります。まず、一般的に言われる日本の大学生があまりにも勉強をしないということが、確かに比較するとそうかもしれないと感じてしまいます。これについては個人差があるため一概には言えないのですが、中文大学の生徒の集中力には凄まじいものがあります。一方で、遊ぶ時にはしっかりと遊んでいる印象を受け、きちんとけじめがついているようです。結論から言ってしまうと、卒業後の進路(就職)に大学の成績(GPA)が大きく関わるため、良い成績を収めるインセンティブが働いています。そのためには勉強をするしか無いため、何が何でもやるしかないという仕組みです。

また、授業はほとんど英語で行われるため、きちんと時間をかけなければ真の意味で概念を理解することができないというのも大きなポイントです。彼らの英語のレベルはかなり高く、日本人が英語で同じ内容を学習するときよりはスムーズかもしれませんが、それでも彼らにとってのも母語である広東語で学ぶのとはわけが違います。そもそも、その英語も大学に入るまでに15年以上もの学習を続けてきた成果ですから、決して楽に獲得した能力ではありません。さらに中国本土で使われている普通話(北京語)を学ぶ必要もあるわけで、勉強してきた量と時間が圧倒的に違うように思えます。

大学に入るまで全てが苛烈な競争に晒され、大学に入ってからもそれは続き、そして就職しても高いレベルでの競争が続く。傍から見るとそれで楽しいの?と言ってしまうかもしれません。日本における受験競争も似たようなものかもしれませんが、それはひとえに何か達成したいことがあるか、もしくは避けたい未来があるからでしょう。

良い仕事に就けないと、良いお給料がもらえず、良い生活ができない。非常に曖昧で漠然とした話ですが、このような話を小さな頃から聞いてきた方は少なくないのではないでしょうか。これは嫌な未来が実現しないようにするために行動するパターンであり、ある種の不安、恐怖に突き動かされて行動を決めています。このパターンを突き詰めると、とことん周りと同じ選択をして、とにかく安定するような、リスクの小さく見える選択を繰り返すようになるのだと思います。先程の話で言うと、後者に当たります。

先程は香港の大学生はかなり多くの時間を学業に割いているかのように話しましたが、おそらく、勉強の濃度が濃いのだと思います。実際に話してみると、実は精神レベルはあまり変わらないことが多いです。根本的な部分では、実は日本の学生とあまり変わらないように思えます。

それでは、そのような香港の学生がどうして圧倒的な勉強量をこなし、次々と新しいスキルを身に付けていけるのか。その根本的な動機は、あくまで主観ですが不安から来る部分が多いように感じます。

香港の学生にとっての不安。それはもちろんお金に関することやそこにつながる就職、出世のことが多いかもしれません。しかし、彼らは常に「香港の終わり」を意識しています。すなわち、「一国二制度の終わり」が来ることを感じているのです。

1997年の香港返還から50年間は政治体制を変更しないという確約における50年のうち、20年が経過しようとしています。今の学生が生きているうちに、この残り30年は必ず経過するといえます。その時、どんな変化が起こるのか、実際のところは分かりません。しかし、変化が起きることがわかっている以上、準備をしておくことはできます。そのことを香港の人々、特に今の若者は口には出さないものの強く意識しているように感じられます。

その準備こそが世界で戦っていけるスキルを身につけることだと言えます。具体的には言語、IT、そしてそれらを習得していく力だと言えるでしょう。

 

香港の若者は、確実に来る「終わり」を意識しています。この意識を持つことは、毎日とは言わないまでもある程度緊張感を保って生きていくことに繋がっているのではないでしょうか。

変化に対応していくというのは、そもそも変化が来ることをきちんと受け止め、その時期を出来る限り捉えるようにし、対応できるように自分自身が変わっていくことにほかなりません。世界が大きく、ものすごいスピードで変わっている現在、変わっていくことを恐れていては何もできないまま終わってしまうように思います。変わることを恐れず、どんどんと新しいことに挑戦していきたいと思います。

 

具体的にどのような挑戦をしていくかについても、またこのブログでご紹介できればと思います。

 

それでは、また。