決まったことも覆せる

今の会社はフィリピンのセブ島で語学学校を運営していますが、フィリピンも新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。感染拡大を防ぐため、政府が首都マニラを封鎖し、さらにセブ地域も人の出入りを大きく制限したのです。フィリピンでは感染が流行すると治せる設備が無いため、迅速に強い対応がなされた格好です。

しかし、対応が速いということはそこに乗り遅れる人も出てきてしまいます。今回の場合、セブから日本へ直行便を飛ばしている2社が急に欠航を決めたため、日本に帰れない人が多数出てしまいました。欠航までの数日に飛ぶ便の空席にも限りがあり、約300名ほどが帰りたくても帰れなくなったのです。

次に飛行機が飛ぶのは1ヶ月後です。取り残されてしまった方は、その間学校にとどまれるわけではありません。学校も営業できなくなってしまったからです。ではホテルに泊まるのかと言えば、それも自費なので限界があります。どう考えてもトラブルになってしまう問題がたくさん浮上してしまいました。

結果として、各方面の方々の御尽力で帰りたい人が帰れるだけの臨時便が飛ぶことになりました。人数が集まったからということもありますが、それでも一度決まったことを覆すことができたのです。人の強い想いと、行動力によって状況を変えることができる。そのことをしっかりと教えてもらいました。

日々状況が変わり、どのようにするのが正解なのかということがわからなくなっています。自分たちの力が全く及ばないところもあります。しかし、それに慣れると、なんでも仕方ないと考えてしまいそうです。考えだけは柔軟に、いろいろな発想ができるように維持しておきたいと思います。

それでは、また。