さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

欲張りすぎて身を滅ぼす前に

キャッシュレス決済が叫ばれ始めてだいぶ時間が経ちました。消費増税に伴う還元事業が起爆剤だったように思いますが、QRコードやバーコード決済の各事業者が大規模な還元キャンペーンを行ったことも普及に一役買ったのではないでしょうか。普段はどれだけ気をつけても5%くらい還元されれば大きいのに、20%もの還元があるとなればそのショックは非常に大きいです。

と言いつつも、わたしはほとんど新しい決済手段に手を出していません。以前から使ってきた電子マネーとクレジットカードだけを使い続けています。大きなキャンペーンの時には自分の決済手段の還元率と比べて気持ちが揺らぐこともありますが、ポイントが分散してしまうのが嫌なのです。

いくつものポイントカードを持つことに対しては、これまで全く抵抗がありませんでした。もともと無料でもらったものが無くなっても特に気にならず、あわよくば得すれば良いなというくらいの感覚だからです。一方で、決済手段を増やすことに関してはかなり抵抗があります。最初はどうして大きな還元があるのに手を出さないのかと自問自答したのですが、決済手段を使うための原資は自分の懐から出ていくものだと気づき、躊躇しました。還元されるからと言い訳をして、いらないものを買ってしまうような気がしたのです。

では仮にそのお買い物が会社の物販の立替払いだったらどうでしょうか。そのようなことが会社として認められるかということは一旦置いておくとして、いずれ返ってくるならポイントや還元分だけを頂戴できます。しかしそれでも、なんとなく抵抗があります。それは決済手段が増えると、損をしたという感覚になることが多いからではないかと考えています。

たくさんのキャンペーンがそれぞれの決済手段であると、どのような場面でも最大の還元を受けられるでしょう。しかしそれは裏を返すと最もお得になる方法を見つけられなかった(実践できなかった)時に落ち込むということです。あまりにも情報が多く、かつ適用条件も複雑な状況では、集中して狙っていかないとそのような最もお得な手段を見つけるのは難しいように思います。

本当は、器用に大きなキャンペーンの時だけ手段を変えつつ、もらったポイント分だけをうまく使い切れるように動ければ理想です、しかし、「ポイントをもらい損ねる」「ポイントを使い損ねる」という二つの損をしてしまったと感じる場面が増えてしまうと考えると、あまり効率的ではないように思えてしまうのです。あらゆるお得を手にしようとするよりも、もっと大切なことに目を向けなければと感じます。

それでは、また。