24時間使えるもの
それなりに出張があるので、部屋を空けることがよくあります。今の部屋に移る前は個人的には高めだと感じる家賃を払っていたため、部屋を空けると損した気分になっていました。部屋にいてもいなくても家賃は同じだけ発生します。どうせ借りているなら思い切り使いたいと思うのです。しかしそうすると今度は水道光熱費が上がってしまい、また新しい経験も得られない。そんなことをよく思っていました。
考えてみると、一日中ずっとフル稼働で効率的に運用できるものなどほとんどありません。ほとんどのサービスは1日のうちある時間帯しか営業していません。それらを行うオフィスやテナントも閉まっている時間帯があります。車は運転する時だけしか使わず、バスや電車も稼働する時間帯こそ違えど理屈は同じです。もちろん整備や準備などで使わない時間があえて必要という場合もありますが、それだけに収まってはいないように思うのです。
少し視点を変えると、損をしているように感じたお部屋のオーナーの方は、24時間お部屋を運用できているわけです。空室期間がなければという前提はつきますが、一度誰かに住んでもらえればその間はずっと動き続ける。それはとても効率が良いように見えます。
投資と呼ばれるものは、概してそのような性質を持つのだと思います。極端な言い方になりますが、放置しておけば勝手にお金を稼いでくれる。その効率の良さから、多くの人にとって魅力的に映る。そんなイメージがあります。
人間もフル稼働で働くという無理をすると、必ずどこかで限界が来ると思われます。その人間の限界を、ほかの何かで補っていく。この時点で周りを見ると、また違った気づきがありそうです。
それでは、また。