さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

期待されていることをやりたいことにする

フィリピンへ拠点が移る際に、私一人だけで動けるようにと、肩書きがつきました。社長の代わりに誰かと会ってもある程度話ができるようにするための配慮です。社長室という組織図としては存在しない部署の名前を使っているものの、実際の行動としてはそんなにずれていません。そして最近、少しずつこの肩書きに対する意識が変わってきました。

私は特に自分の役職や肩書きにこだわりはありません。実際にどのようなことをしているのか、あるいはできるのかというのは直接話したり行動したりすれば伝わると思っています。ただ、組織として効率を考えた時に何かに集中した方が良い場合もあるというのは理解しているので、その意味で部署や役職がつくということもあるだろうと思います。このような考えをしていたのですが、肩書きの持つ力はうまく使えばやりたいことを実現する近道になるのではないかと思い始めたのです。

良くも悪くも、自分がどのような人間でどのようなことを得意としているかは、近くにいる人にしか分かりません。同じ会社の中でも何をしているのか分からない人がいるくらいです。そんな時、部署や部門、肩書きがあるとある程度の想像ができます。そして私の場合はそれがなかなかイメージしにくいものなのですが、逆にいうと自分で形を作っていけるわけです。もちろん期待されていること、やるべきことはたくさんあるのでそれらをこなすわけですが、その上でやりたいことがあれば自分から許可を得ることができます。これはなかなかありがたいことではないでしょうか。

このようなことを意識できるようになったのは、ある程度慣れてきて先のことも考えられるようになったというのが一つの理由です。しかしもう一つ大きな要因として、やることが多くなり過ぎたためにやり方を変える必要を感じ始めたということがあります。ひたすら同じようなことを繰り返す作業もあれば、関係各所と綿密にやり取りをしながら進めるプロジェクトもあります。大小長短さまざまなことに向き合う時、ただひたすらに目の前のボールを打ち返すスタイルには限界が来ていると感じます。

ではどのような新しいスタイルにするのかというのは、これからの課題です。しかし少なくともそのことに気づき、逆にチャンスだと捉えられたことは我ながら歓迎すべきだと感じます。色々と夢想しつつ、でも地に足をつけてしっかり進めていきたいと思います。

それでは、また。