プラスチックを減らす国
フィリピンでは紙袋の使用が多くなっています。国としてプラスチックの使用量削減に取り組んでいるため、スーパーやコンビニでのレジ袋に対策が取られているわけです。日本でもだんだん浸透しているように思いますが、レジ袋の有料化も導入されています。
一方でコンビニやスーパーで買う商品を見ると、圧倒的に多いのが小さな包装です。ビスケットやコーヒーなどの食料品をはじめ、各種洗剤も一回分だけ入った使い切りタイプのものがたくさん売られています。当初私は粉状のものが湿気で固まってしまうのを避けるためかと思っていたのですが、もっとシンプルに、安くしないと売れないということなのだと思います。そしてその結果、送料としてのプラスチック使用量は増えていると思います。
本気で対策をするのであれば、おそらくこの容器包装をなんとかすべきなのだと思います。しかしそれは消費者のニーズに合っているということでどうにも難しい。自由を制限するというのは大変だなあと感じるものです。
リサイクルの仕組みについてあまり詳しくないので、日本で分別しているゴミが果たしてどのような処理のされ方をしているのか、ほとんど知りません。身近なものであるがゆえに、すでに今のやり方に慣れてしまっています。必要でないものが、目の前から消えてしまえばそれで気にならなくなっているのです。
フィリピンがカナダから送られてきたゴミを送り返したというニュースが、少し前にありました。しかしこれは日本も同じで、ゴミをたくさん輸出していたとのこと。このような規模の大きな話は、どうしても自分はあまり関係ないと思ってしまいます。しかし多くの人がそう思うから何も変わらないわけです。
自分の影響が及ぶ範囲とそうではない範囲、この線引きは自分の主観で左右される部分が大きくあります。多くのことに対して、関係ないと思ってしまうのはなんだかもったいないような気がします。特に異文化で暮らせているのであれば、そのような点にもっと目を配っていければ良さそうです。
それでは、また。