集まることで変わる印象

花がたくさん咲いていると、それだけで感動します。一輪の花や一本の樹ももちろん美しいのですが、集まることで一気に迫力が増し、景色になります。花に限ったことではないと思うのですが、何かが集まるとそれだけでイメージが変わるということはよくあります。

しかしその集まるものが変わると、逆に気持ち悪いという印象を持たせることもあるようです。先日一緒にいた人が、「わらじ虫」を知らないというので画像を検索して見せることにしました。私は幼い頃からわらじ虫を何度も見ており、親しんでいると言っても過言ではありません。それでも検索で出てきた大量のわらじ虫が集まっている画像には、少し抵抗を覚えました。わらじ虫を知らないその方にとっては、もっと大きな抵抗があったように思います。

そもそもの対象が自分にとって心地よいものかそうでないかによって、集まった時の印象も変わるはずです。わらじ虫が大好きなら、集まってもそれに対して気持ち悪いとは思わないのではないでしょうか。

では人間は集まるとどうなるのか。小学生だったときに、誰か一人がルール違反をすると学校全体として同じ印象を持たれるという話を何度もされたことがあります。集団の印象というのは、個々の評価の集積ではないようです。自分はどう個性と集団の印象と付き合っていくか。そのような視点で今の環境を見るのは、面白いテーマだと思います。

それでは、また。