さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

好きなものをまもりたいなら

ある程度まとまった期間帰省すると、必ず何かしら新しい気づきがあります。運転できるようになったり、使えるお金がある程度できたりしたことに加え、興味の幅が広がったということもあります。外に出ることで比較して分かる良さもあります。そして新しい発見があるたびに、自分は生まれ育った環境が好きなんだといつも思うのです。

私は基本的に地元にいない生活をしており、海外が拠点になることもそれなりにあります。そのような場所で誰かと話をする時、まずは仕事の話をしますが、次に話題となるのは出身地などの思い入れのあることです。自分の好きなことや趣味に比べて相手に求める知識量が少なくて済み、理解してもらいやすいからです。元々好きで誇りを持っているということも相まって、気づいたら話題になるような知識をたくさん仕入れるようになっていました。そしてそれをどのように話すと面白いのか、聴いてもらいやすいのかということまで考えるようになりました。

そのようにして着実に好きな場所のことを学んでいるつもりでも、帰省の度に新しく学べることがあります。そもそも知ろうと思えば知識はいくらでも増やせます。人々のさまざまな暮らしがあり、そこに長い歴史があるのです。そしてこれから変わっていくこともあります。それら全てを知るのはとても難しいのですが、知らなければそれらに対して何も行動を起こせません。素晴らしいものがあるとして、それを愛でるだけではいずれ廃れていく可能性が高いのです。

最近、人生100年時代という言葉をよく耳にします。そして大抵その言葉にはなんとかして100年を乗り切ろうという響きが伴うような気がします。ただ個人的には、仮に100年ずっと健康でいたとしても大好きなものをどれだけ戻れるのかと感じてしまいます。実際に精力的に活動ができる期間は、おそらくその半分くらいでしょう。その期間に本当に全精力を注いでやりたいことが見つかるかどうかは、どれだけ何かを知っているかにも関わるのではないでしょうか。

故郷が好きなので、将来何かをしたいとは漠然と思っています。ではその時どのような価値を生み出すべきなのか。これはやはり守りたいと思うものにどれだけ出会っているかで変わるように思います。その意味で、やはりいろいろと見たり経験したりということが大切だと改めて感じます。

それでは、また。