御し易さと柔軟性

自分の意見を持つことは大切だと言われます。それはその意見を発表する場がなくてもしっかり考えて練習すべきだと思うのですが、そうは言っても意見は言いたいものです。しかしそれは、意見を言いやすい雰囲気や構造ができているかどうかによります。思っていることを話すというのは、それが悪い方向に作用しないと思えて初めてできることなのです。

とても頑固だと思われている上司がいるとして、その人が全く誰の話も聞かないのであればそれは本当にやりにくいと思います。ではもしその人が必ず耳を傾ける相手がいたとすると、どうなるか。何か話を通したい人は、みんなその側近のような人のところへ行くでしょう。これはあまり好ましいことではないかもしれませんが、とりあえず話ができるだけ良いのかもしれないと、そんな風に考えることがあります。

一見すると話を聞いてくれて、またある程度同意をしてくれても、結果として意見や対応が必要全く変わらない人と接することがあります。すでに方針が決まっているのに、パフォーマンスとして話を聞く姿は見せようとするわけです。そのような柔軟な対応をしてくれるように思わせるだけの人と、対応自体は頑固な部分があるけれど話して意見を伝える余地がある人。より柔軟なのは、どちらなのでしょうか。そして自分はどのような人になりたいのか。そんなことを考えました。

それでは、また。