揺れる電車でもぶつからない
以前のお家は職場にかなり近かったので、電車に乗る時間は本当に短いものでした。また駅と駅の距離も短く、スピードが出ているという感覚はありませんでした。一方で遠くからの通勤となった今だと、電車に乗る時間と移動する距離がかなり長くなっています。そのため、時折かなり大きく揺れることがあります。
私は電車の揺れが大変苦手です。つり革や手すりを持たずに立っていられる人が信じられません。そんなバランス感覚なので、大きな揺れが来ると身体も大きく振られてしまいます。そしてその度に周りの人にぶつからないかひやひやするのです。
そんな不安があるわけですが、意外と周りの方にぶつかることはありません。それは周りの人も同じように揺れているからでしょうか。あるいは、思っているより大きく揺られてはいないのかもしれません。特に後ろ方向に倒れそうになるときに恐怖がありますが、その恐怖心ゆえに動きも大きくなっていると感じてしまっているのかもしれません。
以前、背中からの落下に対して人間は強く恐怖を感じると何かで読みました。それはやはり慣れていない動きであり、また普通に暮らしていたらありえない感覚だからだと思います。その感覚と実際の動きのずれがどのくらいかというのは、興味深いことです。恐怖心に打ち克つ、などという大層なことではありませんが、考えてみたいと思います。
それでは、また。