思い出したときだけ動きがちです
大急ぎでやらなければいけないことがあるときは、忙しくても仕事としてそこまで大変ではありません。取り組んでいることが難しいという場合はあるのですが、とりあえず目の前にやることが見えているからです。他人にも自分にも、やっていることの説明が容易にできます。
一方で、やるべきだけれどそこまで緊急ではないことが多くある時は大変です。どうせやらなくてはならないことなのに、他のことに圧迫されて後回しにしてしまいます。また、それぞれの仕事やプロジェクトの重みがほとんど同じなので、集中して一つに絞るということがしにくいのです。
そういう時、思い出したら手を付けるということが発生しがちです。完全に忘れてしまうことを防ぎ、また周りの人が忘れてしまうのも防ぎたいと考え、少しだけ動かそうとするわけです。しかしそんな短時間だけ進めてもうまくいくはずはなく、また同じようなことが起きてしまいます。やるなら一気にある程度まとまったところまで進めたいところです。
そんなことを考えると、誰かに任せるというのは理に適っているような気がします。きちんとこなせるという前提があればですが、思い出したときだけしか進められない自分よりもはるかに効率的に、うまく進めてくれそうです。任された側も信頼を裏切らないようになんとかしようとするのではないでしょうか。つまり、自分が信頼してもらえているかどうかで相手の動きも変わってくるということだと思います。
人間関係や仕事についての指導には、色々な形があると思います。ただ、やはりベースになるのは信頼だとか人徳といった部分になるのかなと、なんとなく感じています。自分を省みるというところは、やはり欠かさないようにしたいものです。
それでは、また。