どこにいるのか分からなくなる瞬間
たまに、今自分がどこにいるのか分からなくなる瞬間があります。それは例えばカフェにいるとかバスの中にいるという周りを見渡してすぐに分かることではなく、どの国のなんという地方にいるのかということを忘れてしまうということです。
オフィスや部屋など、他に似た風景がなければそういったことはほとんどありません。少し寝てしまった時くらいでしょうか。しかし、カフェやレストラン、ホテルなど周りの情報が遮断されてしまうような場所だと少なくありません。特に何も考えていないときに今いる場所とは異なる地名や、その場所で使われているものとは異なる言語を耳にすると一瞬別の場所にいるのかと錯覚します。瞬間的に情報が混線してしまうのです。
一瞬訳が分からなくなったあと、すぐに正気に戻ります。ただ、これがもしずっと気づかないとなると怖いなといつも感じます。そして決まって、自分が今いる場所が分かるのは、その時の視覚的情報以外に記憶の連続が前提となっているということを痛感するのです。
記憶が保持され続ける。これは考えてみるととてもありがたく、また興味深いことです。そのことをしっかりと意識しつつ、また観察をしていきたいと思います。
それでは、また。