お披露目会にならないように
最近はめっきり少なくなってしまっていましたが、今日は仕事に関連するイベントに参加しました。仕事のテーマと少し関係があることについて意見を交換するような場で、普段はあまり意識しない視点に気づけて良かったと思います。
色々と学びはありましたが、実は最初に配られた資料に書かれていた言葉が良いなと感じています。それは、「知識は伝えていく。でも持論のお披露目にはならないように!」というものでした。初対面の人がたくさん集まって何かを話す場で、お披露目会という言葉は避けるべき状況を端的に表せているなと感じたのです。
初対面の場合、どうしても人は黙りがちになります。イベントなどの場合はそこから開催時刻までの間で少しずつ話が広がりますが、そこで意見を交わすということはあまりありません。自己紹介やそこから派生する何気ない会話と、思っていることを話すのはまた違います。意見を表明するというのはなかなか難しく、それなりに勇気のいることだと思います。
一方で、持っている知識をただひけらかすだけというのは意見では無いと思います。それが勉強会であれば良いのですが、そうでは無いのであれば概要だけ軽く話し、その後自分はこう考えると端的に伝えた上で、相手の反応を聞くべきのように思います。どのような人が参加していて、時間がどの程度あるのかということにもよりますが、それらに関わらず有意義な場にできるかどうかは開催者の腕の見せ所です。
今回のイベントは、そういったことにあまり触れられることがありませんでした。ただ、先に書いた「お披露目会」という表現は、そのような状況を避けたいという考えからきているように思います。こういった、直接的な言及があるわけではなく、ユーモアに富んだ表現はたくさん身につけ、また産み出せるようにしたいと感じます。
それでは、また。