さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

お菓子基金は成り立つのか

今はもう自然消滅してしまったのですが、人が増えた当初お菓子基金というものが発足しました。オフィスで机の近い人たちで不定期に100円ずつ出し合って、大袋のお菓子を買ってくるようにし、みんなでシェアするという試みでした。お菓子があると休憩を取りやすくなり、また大袋で買った方が安くなるものも多いので、最初はそれなりにうまくいっていました。しかし、自然と誰も言い出さなくなってしまいました。

理由は色々とありますが、一番は外出する人が多いということです。外出しているときに集金があって、帰ってきたらお菓子だけがあるという状況だと、その人は得します。逆に集金の時にはいたけれど肝心のお菓子が入荷された時にいないのでは、損をします。それぞれ外出頻度は同じくらいあるので長い目で見ればある程度平等になるのかもしれませんがその時々で不満が出てしまいます。加えて、それぞれの好みを考慮するとなかなか買えるものがなく、あまり好きではないものを買ってきてしまった場合に損をしてしまうということもあります。主にこの二つの理由でだんだんと声をかける人が居なくなって、最終的には無くなってしまったように思います。

もしこれをもっとうまく機能させるのであれば、定期的な集金と、購入する対象の絞り込みが必要だったと思います。毎月頭に集め、買うものはみんなが好きなものにする。例えばせんべいなら、色々なせんべいを試すことを目的として設立し、運用される。そんな感じです。そのように本気で何かをしようという思いがあったわけではないので無くなってしまったのは当然だと思いますが、これはおそらく何をするにしてもそうだと思います。何かを始めたり、変えたりしようと思うならそれなりにしっかりとした設計と、準備が必要です。

各国オフィスの思惑がうまく噛み合わないことが時々起きますが、大抵は上記の感覚が欠落しています。ある程度は避けられないものなのですが、やはり何度も同じようなトラブルが起きるのは防ぎたいものです。その解決のヒントは、近くの取り組みとその結果にあるように思います。

それでは、また。