もったいない精神の行き着く先
昨日の出張の帰りは、前に座席がない足を思い切り伸ばせる席にしました。それは社長がそのような席を好んでいるからです。私はいつもは後ろの方の通路側席を選ぶのですが、足を伸ばせるのも良いなと感じました。
そんな座席だったためか、CAさんがどのように準備をして飲み物を持ってきてくれているのかが見えました。大体は想像していたとおりだったのですが、さひとつだけ、余った飲み物を全て捨てているのだけが少し気になったのです。
最初は、余っていたりんごジュースをカップに注いで自分で飲んでいたCAさんが気になったのですが、すぐにそれも仕方ないなと思い直しました。残った飲み物は全て捨てざるを得ないんだと気づいたからです。どのくらいの人がどの飲み物を何杯飲むのか分からない以上、多くの飲み物を準備しておく必要があります。しかし必要な分ぴったりを準備するのはとても難しいため、必然的に余りが出ます。そしてその分は捨てるしかないわけですが、袋にあまりの液体がたまってしまうよりも流しに捨ててしまう方が処理しやすく、そのようにするわけです。
最初の印象は、もったいないというものでした。しかし、ビジネスとして成り立たせるための水準を満たそうと思うと、ある程度のロスは許容できないと成り立たないのだと思います。あらゆる需要に対してぴったりの供給というのは、とても予測できるものではありません。人の欲求は本当に刻一刻と変わるものです。
なんでもかんでももったいないと感じるのは、おそらく仕方のないことなのだと思います。しかしそこから本当にそうなのかという思考ができるように気をつけるべきなのかもしれません。
それでは、また。