聞き流したことが再生されるとき

人間の能力にはいつも興味があります。といってもプロスポーツ選手のような身体的な能力ではなく、理解力や言語、論理的思考の方です。身体的な能力はすごいと思うのですが、自分でやろう、そこまでできるようになろうと思わないためちょっと縁遠い気がするのです。それよりも、日々の生活でちょっと使える能力に気づいたとき、嬉しくなります。

最近なんとなく意識したのが、聞き流したことを後から思い返すというものです。何気なくぼーっとしていたときに聞いていたことでも、後から意識をするとなんとなく思い出せます。先日電車に乗っていて、自分が降りる駅のことを全く考えずにいたのですが、ふと気になりました。その時、直前のアナウンスの音声から推測できたのです。意識していないときに聞いたことでも音声としては認識しているので、後から辿れるということだと思います。

おそらく、音声だけをたどっているわけではなく、視覚的情報も合わせて総合的に推測していると思います。ただいずれにしても、アクセスできる情報が増えるとかなり日々の生活で役に立ちます。意識して使うことは難しそうですが、できないよりはマシといった感じです。

数字で計れたり、目に見えたりするスキルや能力は目指す目標として設定し、努力できると思います。その一方で、そのような尺度とはまた違ったところにあるものにも目を向けられるのかもしれないと思います。ついでとしてという側面が強いですが、多少考えてみたいと思います。

それでは、また。