さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

新人だから見えること: ボールを持つと狭まる視野

何度も触れていることですが、私は今の職場では最も若い人間です。オフィスに入った順番で言えばまだ後から入った方もいらっしゃいますが、社会に出てからの年数が全然違うので、どの方も先輩です。だからと言って雑用ばかりというわけでもなく、最近はいくつか中核的業務を任せてもらいつつあります。単純に人が足りていないという理由からですが、それでもやはり嬉しいものです。

さて、メインの業務が増えてくると、自分が判断して何かを行う場面、いわゆるボールを持つことが多くなります。すぐに決めて返事をする、上司に判断を仰ぐ、別の部署に連絡をするなど内容は様々ですが、どれも時間がかかってしまうことには変わりありません。しかし当然無駄なことではなく、必ずしなければいけないことです。そうなると、集中して取り組む時間が多少なりとも必要になってきます。

この集中する時間、つまり自分のところに来たボールを別のところへ送ろうとする時間が長くなってくると、目の前のことでいっぱいになってしまいます。全体のことはもちろん大切なのですが、まずは目の前のこれが終わってから考えようという思考になってしまうわけです。そしてたいていの場合、こういったことはどんどん内容が専門的になり、自分以外は対応がしにくくなっていくのです。従って、一度自分が担当になると、自分の処理できる容量が劇的に増えない限り、なかなか全体を見渡して把握することは難しくなるのではないかと思うのです。それゆえ、全体を把握して判断と指示を出す専門の人が配置されるのではないでしょうか。

この意味で、新人は全体を見渡すタイミングとしては適しているのではないかと思います。まだどのボールも飛んでこない時だからこそ、勉強と称して全てのことに首を突っ込めます。分からないなりにとりあえず知っておくと、あとあとボールを持つようになってから役に立つと思われます。

まあ、これは私のいる環境が小さな組織だからこそできることかもしれません。ただ、今のところ私はそれなりに広い視野を持てているような気がします。今それが狭くなりつつあるので、注意する意味で現状をまとめました。

それでは、また。