さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

なんでも売れる時代に呑み込まれそう

帰省したものの旅行に行くわけでもなく、とりあえず家族と一緒に過ごすだけのお休みになっています。そうなるとお買い物が主な活動になるわけですが、私としてはやはりウルトラセール開催中のブックオフへ行きたいのです。新しく読みたい本が増えているので、それを探す意味で少しだけブックオフでのお買い物を楽しみました。

毎回ウルトラセールの時はそうだったかもしれませんが、セール期間が終わっても使える10パーセントオフ券がもらえます。これは一会計につき一枚で、金額や購入点数は関係ないようです。そして、実はこのクーポン券はメルカリでたくさん売られています。一枚300円という出品もあれば、10枚をまとめて2500円くらいというものもあります。いずれにしても、既に購入されているものもかなりありました。

さてこれを見てしまうとどうしても思うのは、私ももっとたくさんのクーポンをもらって売れば得できたのに。ということです。冊数にして10冊くらいの本を買ったので、これを全て別の会計にすれば10枚のクーポンがもらえたことになります。これは極端な話ですが、例えば家族に頼んで会計を分けてもらうということは簡単にできます。そういうことができたはずなのにしなかったというのは、多少なり損をした気分になってしまうのです。

しかし落ち着いて考えてみると、そもそもそういう考え自体がかなり損をしてしまうのではないかと思うのです。今の世の中は、本当になんでも売れてしまうようになりました。日本の誰かしらは自分が無価値と思っているものに価値を見出して買ってくれるかもしれず、そのマッチングが簡単にできるようになったのです。そして、本来の趣旨である自分にとって余計だけれど、他の人にはもしかしたら価値があるものをうまく整理したいということであれば、このやり取りはとても健全です。みんなが幸せになります。

しかしこれが、自分が損をした気分につながるのでは本末転倒です。無理に自分の行動を変えて売れそうなものをなんでももらい、利益にする。確かにお得であり賢いように見えるのですが、その行動をしようとすること自体で損をしている部分があるのではないかと思います。

細かなことに気を配り、できる限り節約をするというのは大切なことだと思います。しかしそうしているはずなのに損をした感覚になるのはもったいない話です。難しいことなのですが、ある程度自分の中で折り合いをつけ、まずは楽しく過ごせるように物事を捉えられるようになりたいと思います。小さなことを気にしすぎると、人間としての器まで小さくなってしまうのかもしれない。そんなことを感じ、気をつけようと思いました。

それでは、また。