さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

紙とデジタルの境界線

先週が研修だったということもあり、大量の印刷物が手元にあります。昨日と今日でファイルに整理して、必要ではないものは処分したのでかなりすっきりしましたが、また今日の業務でたくさん印刷する必要がありました。個人的にはデジタルデータの方が便利だと思っていたのですが、紙には紙の良さがあり、一長一短です。個人的に考えていて楽しい紙・デジタル論争について、今回は書いてみたいと思います。

単純に、印刷する必要があるかどうかというのが紙にするかデータにするかの基準になります。これは言うまでもないことです。難しいのは、印刷する必要があるかどうかを判断する要素がその場その場で変わるからです。私は、基本的にほとんどの書類はデジタルでかまわないと考えています。事前配布資料なら予め送っておけば必要に応じて印刷することができます。タブレットやPCで見たいならそのようにしますし、かさばることも忘れることもない。万が一どこに保存したか忘れても、またダウンロードしたら良いだけです。一方で何かの説明が終わった後に参考資料として送るとしても、データの方が楽です。説明している最中にも他に見るものがないと集中してもらいやすく、何かを理解してもらうという目的の達成を考えるとむしろ後から資料を送る方が良いと思うのです。また、保存を考えた時、データだといきなり無くなったり開けなくなったりする可能性があると言われますが、紙だと保存するのが大変だということを考えると微妙なところです。そもそも紙の資料を無くすということもあり得ます。

ここまでデジタルの方が良さげだという意見を書きましたが、一方で紙にも良い点があります。最近仕事をしていて強く感じるのが、「書き込める」ということです。修正・改善したい資料や、ある構想の参考にしている資料などは、印刷してそこに考えを書き込む方がイメージが鮮明になり、膨らみやすくなります。思ったことをすぐに反映できるかどうかというのは地味ながらかなり大切なことのように思います。あるデータに、パソコンやタブレット上で考えたことを書き込もうと思うと、それなりに準備が必要です。また、作成したものを見るデバイスが別にないと画面を何度も切り替えることとなり、これまた結構なストレス要因になってしまいます。紙媒体の方が素早く考えを形にできるというのは、おそらくどんな状況でも共通しているのではないでしょうか。

自分一人の判断で済む話なら、印刷して書き込みたいかどうかという点だけを考慮して出力するかどうかを決めれば良いだけのことです。しかし、これを会社全体で考えたり、お客様を相手にしたりするとなるとまた話が変わってきます。このあたりのバランス感覚は、まだまだ身に付けられていないことです。
日々様々なことを考えますが、小さなことでもちょこちょことここに書いていきたいと思います。

それでは、また。