さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

どこかに属する必要性

今日は早めに仕事を終え、転入手続きをして来ました。手続きの窓口の営業いつもより長く空いている日で、今日を逃すとまた先延ばしになってしまいます。転入手続きはもともと住んでいたところの転出手続きをした後二週間以内にしなければならないようで、特別に日曜日も窓口が空いているタイミングがその二週間のうちにはなかったため、仕事終わりに行って来ました。多くの人が引越しをして来た後のタイミングであり、また東京は人が多いのでかなりの混雑を覚悟していました。しかし、いざ行ってみると私の前に一人だけ手続き中の方がいただけで、申請書類を記入しているうちに誰もいなくなりました。そもそも窓口も三つあったので、全く待つことなく手続きをしてもらえたのです。これにはびっくりでしたが、区役所も出張所がいくつか設けられているため人が分散するのだと思います。なんにせよラッキーと思いながら手続きを完了したわけです。

日本という国の中で生活をし、様々な社会的サービスを受ける以上、自分の身元を信頼してもらえるようにしておくのは必要なことです。住民票はおそらくそのために最も大切な情報の一つであり、移動したのならきちんと移さなければならないのだと思います。もちろん登録をすることで一見すると損をしてしまう部分もあるのかもしれません。しかし、信頼の基盤を固めておくことは、いざ何かをしようとした時に必要となってきます。

一方で、私の友人の中には大学の卒業と同時に海外へ飛び出していく人もそれなりにいます。日本にいて海外へ出る機会が多いというわけではなく、最初から海外の組織に属するということです。そういった選択は本当に素敵なのですが、一方で日本という国に属さないことで得られなくなるものもあります。もちろん、その代わりに暮らしをする国で得られるものがあるので、どちらが良い悪いという話ではありません。ただ一つ言えるのは、実はある国の国籍を持っており、その上である国のある地域で生計を立てているということは、実はかなり自分を信用してもらうために必要なことだということです。

日本の中での移動であれば住民票の話、海外であればビザやID登録などは少し面倒に思えてしまいます。しかし、それは必要だからこそ義務付けられているわけで、ないがしろにはできません。特に働くとなると、働く場所を借りているわけです。そう考えた時、借主が信頼できるかどうかということで情報を登録してもらうのは、ある種当然のように思えます。

捉える規模が大きくなると、自分一人が多少何かをしていなくても問題ないと思いがちです。そして実際にそういう場合が多い。しかし、ルールにされているものは理由があってそうなっているのだということ。そしてその理由はなんなのかを考えてみると面白いと感じました。

それでは、また。