さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

最後の一歩は本当に一歩か

物事にはなんでも始まりと終わりがあります。仕事もそうで、あることに取り掛かってから進めていき、完成させるところまでしっかりやってこそやり遂げたと言えます。ただ、一口に完成と言っても色々とあります。あるデータの入力であれば、それを入力し切った段階で終わりです。情報の重要性や活用の度合いによってその後誰かのチェックが入ったり渡したりする場合もありますが、いずれにしても完成までの道のりがイメージしやすく、完成させやすいと言えます。一方で商談のように自分の動きだけで完成しない仕事だと、相手とのやりとりが必要になるため時間がかかります。社内で関係する人、取引先の会社の担当者をはじめとする関係する人など、そこに絡んで来る人数が多ければ多いほど、完成が遠くなると言えます。

しかしどんなに完成までが遠くとも、完成の少し手前というタイミングが存在します。あとは上司のチェックを待つだけ!とか、ハンコを押すだけ!とかそういうものが多いですが、こういった最後の一つの作業を終わらせるのが、意外と手間取ります。本当に数十秒で終わるようなことは、ほとんどありません。そう考えると、最後の一歩が本当に一歩かどうかを確認した方が良さそうです。上司にチェックをお願いする前に、どういう流れで上司を説明をし、お願いするのか。サインをしてもらうのであれば、どの書類のどこにどのようにサインを書いてもらうのか、すぐに説明できるのか。そういった点まで完璧に把握しておくのが大事です。あとちょっと!という認識だけでは、大抵まだまだ時間がかかることが多いのです。

私は結構歩くのが好きなのですが、歩くときにはいくつか目印を決めておくとそれなりの距離でも案外歩けます。この交差点を超えたら次はあの角に八百屋さんがあって、その先には酒屋さんがあって…。というように、どんどん景色が変わっていくと、一つ前の目印から次の目印までの距離は短いので、その連続ということで全体の距離も不思議と近く感じます。無茶苦茶な考え方ですが、こういう考え方をしているとどこでも近くなってしまいます。おそらく同じ距離だけ校庭のトラックを歩くとなると全然体感が違うはずです。

こういう考え方ができると、何に対しても前向きになれるのでメリットもあります。しかし、同じ考え方を仕事に当てはめてしまうと、最後の一歩が実はまだ五歩くらいあったということになりかねません。歩くなら五歩も一歩も誤差ですが、仕事だと結構変わってきます。仕事をしていく以上は、最後の一歩が本当に一歩か。このことを常に意識したいと思います。

それでは、また。