さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

穴場は穴場ゆえに穴場である

昨日は、うどん屋について書きました。
実は、香川県におけるうどん屋の数は減少しているようです。
毎年、『さぬきうどん全店制覇攻略本』というものが発行されるのですが、その本に掲載されているうどん屋の数が減っています。
この本によると、2011年度版には730軒掲載されていたのが今年度(2017年度版)だと635軒になっています。もちろん網羅できていないうどん屋もあるので正確なデータが取れているわけではないと思いますが、それでも減っているのは間違いないと思われます。

この本の良いところは、全部の店が同じ扱いだということです。
優劣がなく、どこかの店にお客さんが偏るということがない、純粋なデータブックなのです。
誰かを連れていくならばもちろんネットや口コミなどでおいしいところを探していくのですが、自分で探検し、開拓する分にはこの本ほど適しているものはありません。
個人的な趣味ですが、やっぱり穴場を探していきたいという気持ちがあります。

そんなことを考えていると、あることに気づきました。
穴場は、多くの人に知られていないからこそ穴場であり、穴場だということで多くの人の人気になったらもはや穴場ではなくなるということです。
先日あるケーキ屋の味が落ちていることに気づきました。
このお店は家族のお気に入りでよく買っていたのですが、大きさが小さくなって味も以前より感動しなくなっていました。
このお店は昔よりもはるかに多くのお客さんが来るようになり、どんどん改装を繰り返し、また支店も出すようになりました。それ自体は喜ばしいのですが、求める味ではなくなったので、今後は買わないと思います。
これと同じことが、うどん屋でもよく起きます。

そういえば、以前広島旅行をしたときにこんなことがありました。
ネットのあるブログ記事に書いてあった、どう見ても民家にしか見えないお好み焼きのお店を訪れたときのことです。
そのお好み焼き屋さんは非常においしくて量も多く、また値段も安い完璧なお店でした。
せっかくなので記念にと思い写真を撮っていると、店主のおばちゃんから、「撮るのはいいけど、ネットに載せるのはやめてね」と言われたのです。
もともとそうするつもりはありませんでしたが、聞いてみると以前誰かが記事にしたことで多くのお客さんが来すぎてしまい、手が回らなくなって常連さんに迷惑をかけてしまったとのこと。
繁盛するのは嬉しいようですが、それよりもできる範囲で地域の方に楽しんでもらえるのが一番だそうです。

このお好み焼き屋さんのようになるのが良いというわけではないと思います。
規模を大きくするかどうかはお店側の判断ですし、多くの店舗があるほうが多くの方に楽しんでもらえ、メリットもたくさんあると思います。

ただ、私個人としては、うどん屋に関してはどんどん穴場を開拓して行ければいいなと考えています。そのことにふと気づいたので、今回の記事として書いてみました。

それでは、また。