まっすぐ進むわけではない
ふとした機会に、方角を気にすることがあります。先日部屋にいる時に方角を説明したくなったのですが、まるで見当違いの方角を認識していました。それは、基準として考えたものの認識が間違っていたからです。
私が方角を考える時に使った基準は、家の玄関の向きと最寄駅の向きでした。家の玄関は最寄駅の入り口と平行なので、駅がどのような向きか分かれば方角も分かるという考え方でした。これ自体は間違っていなかったのですが、そもそもの駅の向きについて勘違いがあったのです。私の認識では駅は南北方向に位置していたのですが、実は東西方向でした。
そもそもそのような勘違いをしていたのは、職場と最寄駅までを直線で結んで考えていたからです。職場は家から見て北にあるので、つい二つの駅も南北方向に置いて考えてしまいます。しかし電車は曲がりながら進むこともあるわけで、当然東西方向に止まることもありました。
ざっくりと何かを把握するときは、大まかな位置関係や方角を意識すれば事足ります。細かく情報を捉えようとしても時間がかかり過ぎるだけです。しかし、いざ自分を中心として動き始めようとするのであれば、自分がどの方向、方角を向いているのかというのは重要です。歩き出す際の方角の認識にずれがあると、間違った地点に到達します。電車なら正しい線に乗ればとりあえず最寄り駅までは着けるので、この点は異なるのではないでしょうか。
身近な空間認識でさえずれてしまうのに、頭の中だけで考えないといけない将来のことや生き方についてずれなく把握できるのか。個人的には難しそうだと感じるので、それでもうまく行く方法を考えたいと思います。
それでは、また。