外の世界を正しく把握して

なんだかんだそれなりに長く同じ会社にいるので、会社の中でのやり取りはかなりスムーズです。すでに人間関係ができている中だと、困ることはあまりありません。問題が起きても、すぐに解決できます。

そのような環境は大変居心地が良く、またお金にも特に困っていないとなると、なかなか外の世界へ出ようとしなくなります。知らないことを知らない人とやるよりも、知っているやり方を知り合いと一緒に実行していく方が簡単です。何も考えずに、何もせずにいると、ずっとこのままで良いのではないかと思えてしまうものです。

気をつけないといけないのが、仕事の関係で出会う方や参加する場は、必ずしも完全な「外」ではないということです。見た目は外なのですが、同じような仕事を同じようなお客様向けに行なっていたり、お互いに協力しようとしたりしている場合、居心地の良さはあまり変わりません。程度の差があるだけで、社内の人と同様に円滑で簡単なコミュニケーションが取れます。そのような人たちといることももちろん大事なのですが、全く違う分野や業界の人と話すというのもまた自分の価値をきちんと測るために大切だと思うのです。

時々外の世界に出て行こうとするとき、その世界は本当に外なのかということを意識すべきだと感じます。自分がどのような価値をどのような形で社会に出せるのか。それを知るためには色々な視点が必要ではないでしょうか。外に出ているつもりで実は居心地の良いところに留まってしまっているということを避けられるようにしたいと思います。

それでは、また。