この人はどこで降りるだろうか

交通機関では、他の人の邪魔にならないかというのを気にしてしまいます。手荷物の置き方や自分の立ち位置に少し注意するだけでトラブルを防げるなら、そのようにすべきだと考えています。例えば、混雑すると分かっているバスに乗る際、早めに降りるのに後ろの方へ座るというのはあまりしたくありません。多くの方を押し退ける形で出口まで向かうのは申し訳ないからです。混雑しているところでは特に注意を払うようにしています。

似たようなことで気にしてしまうのが、電車で立っている時、目の前で座っている人がどこで降りるのかということです。これは座りたいかどうかということよりもむしろ、その人が降りるのを邪魔しないか、自分が座って空間を有効に使えるかということが気になります。混雑度合いでどうしようもないこともありますが、自分が降りる一駅前で席が空いても、あまり座る気になれません。かといって他の人に譲ろうとするとなんとなくもたついてしまうので、臨機応変に対応します。

前に座っている人がどこで降りるのか。これはその人が自分よりも先に乗っていたか、あるいはどのような荷物を持っているかなどで少しずつ想像できます。大きなスーツケースを持っている人が空港行きの電車に乗っていれば、終点の空港まで行く可能性が高いと言えます。きっかけは自分が嫌なことを避けたいという思いですが、想像していたことが当たると少し嬉しくなります。観察力を鍛える、良いトレーニングになると思うのです。

同様に、自分もどこで降りるかということをアピールできるようになれば、スムーズな移動ができるような気がします。その意味で、人には結構見られているものだと感じます。

それでは、また。