さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

持続可能の実体験: 洗髪板を体験しました

山形の旅行は航空券の価格の関係で日曜夜に帰ってくるスケジュールでした。仕事が始まる前に家事を片付ける時間と休む時間を確保したかったということももちろんあります。そのため、宿泊は一泊だけでした。

今回はせっかくなので温泉を楽しみたいと思っていたのですが、私はお風呂に入ると一気に疲れが出てしまうため、あまり遠いところの温泉だと帰りの運転が不安になります。知らない道なのでなおさらです。となるとやはり宿を温泉宿にしてしまうか、温泉がすぐそばにある宿を取ることになります。幸いにも山形県は温泉がたくさんあるようで、選択肢は多かったです。

それらの中で、立地と費用とのバランスから今回はかみのやま温泉というところに宿を取りました。少し調べただけですが温泉街であり、すぐそばにお城もあるようで散歩にももってこいだと思ったのです。ただ費用を抑えたので宿には温泉がなく、近くの浴場に行きました。

宿の方に教えてもらっていくつかある中から行った温泉は、本当に昔ながらの地域で愛されている銭湯、という感じでした。入浴料はこれまでみたこともないくらい安い150円です。石鹸類は無く、タオルも持ち込む必要がありますが、それでも破格です。そしてチケットを買うときに面白かったのが、「洗髪板」を買うかどうか聞かれたことでした。

洗髪板というのは、髪を洗う、あるいはシャワーを使いたい人向けに販売されているものです。 プラスチックの大きな板で、その先に水道の蛇口のハンドル部が紐で繋げられています。このハンドルをシャワーの蛇口部分にはめ込んでお水とお湯を出します。つまり、これを買わないとシャワーは使えないということなのです。浴槽のお湯で身体と顔を洗うのはOKみたいですが、髪だけはもし仮に浴槽のお湯を使うとしても洗髪板の購入が必須とのことでした。

全くわけもわからないままとりあえず髪を洗うのには必要ということで購入したので、最初は困惑しました。ただ、勝手が分かるとうまい仕組みだと思い、また地域の人にとってのこの温泉の意味が少しだけ分かったように思います。身体を洗い、綺麗にする場というよりも周りの人とのコミュニケーションを取る場としての意味合いが強いのだと思います。だからこそ本当に必要最低限の設備だけを格安で提供し、それ以上はお金を取る。そして使う側も多くを求めて経営に負担がかかるようにはしない。そういうことなのではないかと思うのです。

持続可能な社会を目指すということが叫ばれています。とても大事なことなのですが、いまいち遠くのことのように感じてしまうことがあります。自分のこととして捉えられないことがあるからです。今回訪れたかみのやま温泉共同浴場は、ちょっと違った考え方を与えてくれたのかもしれないと感じています。

それでは、また。