さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

ひらけた視界は戻らない

先日、留学体験記のようなものを書く機会がありました。卒業の際に、留学でお世話になった先生に挨拶に行った時依頼されたものです。研修が終わって少し余裕があった時に書き上げました。wordで2枚くらいのものなので書く内容が決まってしまえばすぐだったのですが、その内容が決まるまでにかなり苦戦しました。それは、自分の視点がすでに留学についてかなり詳しくなっている人のものになっていたからです。

留学に行く前は、やることがたくさんあるのに分からないことばかりで、かなり迷ったり悩んだりしました。英語の書類にも慣れていなかったので、調べながら進めた記憶があります。(その手続きの具体的な話をブログに書こうと思っていたのを、今更ながら思い出しました。)しかし、今となっては苦労したということしか思い出せないのです。同様に、何をどんな風に考え、留学についてどのように捉えていたのかも大まかにしか思い出せません。大まかなことは大抵一般論に着陸してしまうので、細かいことをうまく書きたいと思うのにその情報がないわけです。最終的には日記を見返して少しずつ書いていきました。

まさにこれこそ私が日記とこのブログを続けている理由の一つなのですが、一度広がった視野や高くなった視点は、元には戻らないのです。かつて見ていた領域だけに集中することはできるものの、それはあくまでも広い範囲の中の一部だけを見ているだけで、範囲が狭くなるわけではありません。だからある時点での考えをちょくちょくメモしておきたいと思うのです。

視野が広げるのは大切なことで、どんどん広げていきたいところです。それによって自分自身に何か悪い影響はほとんどないと思います。しかし、自分がすでに見ていることをこれから見ようとしている人に何かを伝える時には、その人と同じ視野でそのことを捉えられるのが重要になります。今はまだまだ視野が狭い部分が多く苦悩しますが、それは逆に視野が狭い時の気持ちや考えを残しておけるチャンスなのではないかと、留学体験記を書いて感じました。

それでは、また。