さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

ちょっと早めの社会勉強

明日は私の所属していた吹奏楽部の定期演奏会です。入っている連絡網のグループで情報が流れてくるので、なんとなく近づいているということは知っていました。しかし、いざ明日となるともうそんなに日が経っていたのかとびっくりしました。この吹奏楽部の定期演奏会は、毎年ホールを借りて行います。2000人を超える観客が入れるので、学生のやる演奏会と考えるととても立派なホールです。もちろんそれだけのホールを借りるとなると結構な額のお金がかかります。演奏会は入場無料なので、チケット代を充てることはできません。半分は吹奏楽部出身者による後援会の予算で賄うのですが、残りは部員が集めます。ではどうやってやるかというと、パンフレットに掲載する広告枠を売るのです。

毎年、定期演奏会に来てくださった方へ配るパンフレットを作成します。前半は関係者の挨拶や曲目紹介、部員紹介などですが、後半はほとんど広告枠です。一番小さい枠で3000円で、サイズが大きくなると値段も上がっていきます。正直なところを言ってしまうと、広告効果は非常に限定的で広告費に見合うだけの効果はないと思います。それでも広告を出してもらえるのは部員やその親と関係があったり、地元の学校だから応援したいという気持ちを持ってもらえたりしているからだと思います。本当にありがたいことです。

ただ、一年前に広告掲載をしてくれたところに継続をお願いするだけではなく、新規開拓も毎年行っています。その時は電話でアポを取ることもあれば、突撃でお願いすることもあります。今社会人になろうとしている身からすると当たり前であり当然することなのですが、これが高校生だと結構難しいのです。特に最初に新しいところを開拓するのは勇気がいります。人によって違いますが、比較的快適な環境で過ごして来た学生にとって一つの試練なのです。

自分は現役の頃新規開拓がほとんどできていなかった(と記憶している)ので、今改めてたくさん新しい広告主さんを見つけて来た同級生を本当に尊敬します。その勇気と度胸は、確実に様々な場面で生きてくると思うのです。

最初は自分のツテを使ってでも良いので、少しずつ成功体験を積んでいき、そのうち新しいところにもどんどんアタックできるようになって、最後にはどうやったら掲載までもっていけるか、あるいは掲載してくれそうなお店の外観はどんな感じかというのが分かると思います。これはまさに私の思う理想的な自信の付け方のように思います。実は昔に成長機会があったということです。今さら何かを悔やんでも仕方ないので気にしませんが、学生にうまく成長機会を提供するヒントが隠されているような気がします。形は違えど教育に携わる者として、覚えておきたいです。

それでは、また。