さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

忘れられるマッチに思うこと

最近、これまで縁遠かったものをまた使い始めています。一人暮らしに必要なものは大抵そういったものになるのかもしれませんが、たとえ自分以外の人だとしても誰かが使っていて、その結果便利になっていたとしたら、それは縁遠かったとは言わないと思います。その条件を考えても、久々に使っているのが、マッチです。もちろん大塚製薬の飲料ではなく、火を点けるために使うものです。あとはマッチを擦ることで消臭効果もあるそうですが、まあそれは裏技的な使い方だと思います。ただ、最近だと使い方どころか名前すら知らない人が多いかもしれません。一時期マッチ棒パズルという問題もテレビで見かけたように覚えていますが、最近は(私がテレビを見ていないだけかもしれませんが)全然無い気がします。

ではそんなマッチを何に使っているのかというと、黒千代香を温める蝋燭に火を点けるためです。ライターも持ってきましたが、家に貰い物のマッチが大量にあり、最近はお墓や仏壇用の線香と蝋燭を点ける時にも使わないので、勿体無いと思いもらってきました。結構大量にあるので、かなり長い期間マッチだけで火を点けられそうです。

でもそんなマッチは、本当に見かけなくなったし、使わなくなったと思います。いちいち箱から取り出して擦るのは面倒ですし、一本のマッチだけでは火が点かないこともあります。また、単純に火が近くて危ないです。小さな頃は使わせてもらえませんでした。どう考えてもライターの方が便利で安全なので、マッチが消えて行くのは自然なことかもしれません。

そんなことを思っていると、『マッチ売りの少女』という童話は果たしてどうなるのか。という考えに至りました。あの物語における最重要アイテムのマッチそのものがなくなったら、お話自体が無くなってしまうかもしれません。マッチ売りの少女に特に思い入れは無いものの、なんとなく寂しいと思ってしまいます。

気づいてないだけで、多分こういうものはたくさんあって、これまでも気づかれることなくひっそりと無くなったものがあったのだと思います。その流れ自体をどうにかすることは難しく、またどうにかする必要も無いのだと思います。ただ、最近レコードの人気が再燃しているような感じで、マッチの新たな一面が出てきても、それはそれで面白そうです。今後しばらくはマッチにお世話になりそうなので、何か新しいマッチ像はないのか、考えてみたいと思います。

それでは、また。