さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

新たな賃貸物件を探すときの注意点

今回の東京滞在の目的は新生活のためのお部屋探しでした。短期間で決めてしまうのはなかなか大変でありとても疲れましたが、最終的には納得のいく部屋選びができたように思います。でも実はもとの予算よりも一万円くらい高い家賃の部屋で、礼金も仲介手数料もしっかり払うお部屋にしたので全体で見ればかなりの予算オーバーです。それでも今の部屋にした理由とともに部屋探しで気をつけるべきことをまとめたいと思います。

1. 最も大切な基準を決めておく

これは部屋探しに限った話ではありませんが、この基準がないと選択肢が多すぎて決められません。不動産屋さんに行っても、あれやこれや目移りするだけで一向に話が進まないでしょう。家賃なのか、初期費用なのか、間取りなのか、場所なのか、最寄り駅なのか、距離なのか…。基準はいくらでも考えられますが、これだけは絶対譲れないというものを一つ選んでおくと楽です。今回の私の場合は職場からの距離でした。徒歩での通勤を考えていたので、職場から歩いて30分の距離にある物件をまずは選び出しました。

2. 最も大事な基準以外の要素を把握し、可能な限り優先順位をつけておく。

これも考えてみれば当たり前のことですが、かなり大事です。なぜなら、第一の条件を満たす物件は(絞られたとしても)山のようにあるからです。ただ、これらの基準を意識しすぎると第一条件を忘れがちになるので注意が必要です。そのために優先順位をある程度つけておけると分かりやすくなります。できれば数値化したいところです。

3.  敷金と礼金、仲介手数料に気を取られすぎない

1と2は言ってみれば当たり前のようなことです。それなのにいざ不動産屋さんへ行くと忘れてしまうのですが…。一方、この敷金、礼金、仲介手数料というのは不動産屋さんへ行かないと意識が向かないことなので、対策がしにくいです。目の前にずらりと間取り図が並ぶと、費用が気になり始めます。敷金は返ってくるので少し違いますが、礼金と仲介手数料は返ってこないのでできるだけ安いものに目がいってしまいます。 しかし、それが実現できるのには理由があるわけで、そこを重視するとまた第一の条件からずれてしまうことになります。他の要素と違うのは、目の前の支払いに関係するということです。すぐに発生する支払いの場合、少しでも安くしたいと思ってしまうものです。それ故に、一層気をつける必要があります。

4. 内見できない場合のことも考えておく。

これは時期と場所によると思いますが、年明けから3月半ば頃までは多くの人が部屋を探している時期です。もちろん多くの人が出ていくので色々な物件が出てきますが、埋まるのも早い。そうなると、まだ空いていないけれど空き予定の物件が、内見をせずに埋まってしまうそうです。だとしたら、条件をしっかりと意識して、合致するものがあれば中を見ずに決めることも覚悟しておく必要がありそうです。その時に有効なのが、10平米や15平米がどの程度なのか、イメージを持っておくことです。それまでに住んだことのある部屋がどのくらいだったのかを知っておくのが簡単です。それと比較することで広くなるのか、狭くなるのか、どんなレイアウトが考えられるのかなどをイメージできます。平米は地域によって差がなく、また掛け算で大体の縦横の長さをイメージできるので便利です。

5. 変えられるものと変えられないものを意識する

変えられるものと変えられないもの、これを意識するとまた違った視点で物件を見ることができます。家具や家電は変えられます。それはつまり、冷暖房設備やキッチンの設備はある程度自分の好みを後から反映できるということです。一方で部屋の大きさや立地は物件自体を変えないといけないので、なかなか変えられません。ここまでであれば、物件選びで普通に意識することです。これらの条件に応じて家賃が変わるので選ぶのが難しい。でも、実は家賃も相対的に変わるということの意識が大切です。どういうことかというと、収入が増えれば、使えるお金に占める家賃が変わってくるわけです。初めて本格的に仕事をするときには、どうしてもそれまでの学生気分で安さに釣られがちです。しかし、将来給料が上がるのであれば、無理のない程度に背伸びをしておくほうが将来的に満足できる住環境になるかもしれません。この将来のイメージができないと、変えられないものである広さや立地を軽んじてしまい、また引っ越ししたくなるということがあります。

今回部屋探しをしてみて分かったのは、しっかりまとめておかないと頭の中での情報がこんがらがり、決めきれなくなるということです。しかしそれでも決めなければいけないので、納得できずに妥協してしまうかもしれません。しっかり準備をした上で、可能なら十分な時間をかけ、そして決めてしまったら自分の感覚を信じる。それが大事だと感じました。

それでは、また。