さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

大きな本と重量感

先日の神戸滞在の際、偶然にもさんちか(三宮の地下街)で古本市が開催されていました。古本好きの私としては、これに行かないわけにはいきません。開催日の当日に、張り切って向かいました。

やっぱり兵庫県の古本屋さんが集まって開催されているだけあって、スペースに対してかなり多くの本が並んでいます。また、並んでいる本の種類もブックオフとはまた違ったものです。最近私が集めている本は岩波書店の文庫が多いのですが、だいたいブックオフに並んでいる岩波文庫の本は同じものが多いです。これは数が増えてもほとんど変化がなく、よく見かける本はどこでもあるのに対し、無い本は本当にありません。もちろん個人的な感覚に基づいていますので、実際のところは違うのかもしれませんが。とにかく今回のお買い物では、大量の文庫を購入しました。

文庫本は小さくて軽く、持ち歩きに便利です。値段も安めに設定されていて、良い意味でお手軽です。小説や大ヒットした作品などは、ハードカバーの大判本が文庫化されることがよくあります。特に日本の本にはペーパーバック版という形態がないので、大判の本か文庫かという作品が多いと思います。中身が同じなら、持ち歩きに便利で安い方が良いと思います。でもそういった理由で文庫を集めていると、大判本にも良さがあるなと思うのです。

大きな本は文庫本とは反対に、大きくて重くて持ち歩きに不便です。その割に文字がそこまで大きくないので、読みやすさもあまり変わらないような気がします。でも、その重量感がなんというか、本を読んでいるという感じがして心地良いのです。特に腰を落ち着けてしっかり読書しようというとき、電子書籍でも文庫でもなく、大判の本がしっくりきます。陳舜臣さんの『小説十八史略』という作品がありますが、この作品の上下巻版だと一冊がかなり大きく、また分厚いのです。学校の図書館ではそのタイプを借りましたが、後ほど文庫版があることを知ってそちらを購入しました。しかし、書いていることは同じはずなのになんとなく文庫版では物足りない感じがするのです。結局今も分厚い上下巻を探しています。

分厚い本は実家に置いておくしかないのでやはり購入するのはためらわれます。それでも、時々は手に取って読みたいなと思います。今回は古本市で中東関連の分厚い本を購入できたので、今から読むのが楽しみです。

それでは、また。