さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

人類の叡智を学べる幸せ

明日明後日とセンター試験が実施されるというのを聞きました。自分も経験したはずなのに、大学生になって時間が経つとすっかり忘れています。関係がなくなると一気に意識しなくなってしまいました。学生のうちは、やるべきことが目の前にないとついついだらけてしまいがちです。少なくとも自分はそうでした。切羽詰まってから必死で取り掛かり、なんとか終わらせて帳尻を合わせる。そんな感じです。しかも、同じような目に遭うのは分かっているはずなのに、一つのことが終わったら次のときも早めに取り掛からない。いい加減学習しろよ自分とか思うのですが、まあなんとかここまで来たので良かったと納得させています。

学生の時、特に高校生のときまでによく友達と話すのが、こんなことを勉強して何の役に立つんだということです。例えば数学。三角関数なんか、もう全く覚えていません。公式はおろか、どんな話だったかすらさっぱりです。これはもともと数学があまり好きではなかったということも影響していると思いますが、他の教科も似たようなものです。使う機会がある英語と、好きだからいろいろな本を読んで知識が更新されている地理、世界史だけが例外だと思います。

学んでも使わないなら学ばなくても良いというのは、至極当然の意見のように思います。一見すると無駄に見えるからです。そういった意見に対し、私は学び方を学ぶために、ある一定のレベルまでは様々なことを学んでいくのだと考えています。でも実は、好きなことを学べるということそれ自体が非常に幸運であり、ありがたいことです。そもそも学びたくても学べない人もたくさんいます。学ぶ時間が無い人もいます。周りにいる人が自分と似ているから、当たり前のように享受してしまいますが、学べるということは当たり前ではないはずなのです。そして、その学べる内容についても恵まれています。これまで人類が長い歴史の中でなんとか積み重ねてきたものに、自分の意思さえあれば簡単にアクセスできるのです。こういったことを考えると、学んでも意味がないなどとは言えなくなり、学びたくてウズウズしてきます。

時々やる気を失って、本心から求めていないけれどその時の一瞬だけ満足できる娯楽に逃げることがあります。そんなときにこの考えを思い出せると良いのかもしれません。

それでは、また。