さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

路線バスと詰め将棋と寄り道と

あまりテレビを見ない方なのですが、欠かさず見ている好きな番組があります。それは、「ローカル路線バスの旅」という番組です。以前は太川さんと蛭子さんが出演されていましたが、今は田中さんと羽田さんに変わって新シリーズになっています。この番組はある地点からゴールまで決められた日数でたどり着くのが目標で、移動手段は路線バスだけというのが特徴です。もし路線バスが繋がらないのであれば、繋がらない区間を歩きます。毎回絶妙な区間が設定されており、ゴールできるかどうか毎回ギリギリです。つまり、複数選択できるルートのうち、誤ったルートに入ってしまうとそもそもゴールできなくなる可能性もあるわけです。そこをうまく機転で乗り越えていく様子が非常に面白いところでもあります。

この番組は、詰め将棋に似ています。最後の形から逆算して現在のルートを選択するところが似ています。もちろん最後がどうなるかは分からないので、それすらも仮定して行くわけですが、そこもまた将棋のようです。番組内ではそれぞれの選択がいきあたりばったりのように見えるのですが、おそらく出演者の皆さんは最後から逆算して様々な要素を考えつつ判断を下していると思います。

効率を考えるとそれが一番です。今の社会においてはかなり重要なことです。でも、それを人生に当てはめて日々の生活で実践できる人はかなり稀な気がします。また、そもそもそういった選択ばかりをしていく人生が果たして面白いかというところに行き着いてしまいそうです。それでも、そんな考えに至っても、競争のある社会に身を置くのであれば、もしくはなにか新たな大きな発見をしたいのであれば、日々最善と思われる選択をしつつ常に進まなければならないのです。

多様な生き方が認められ、時に賞賛される時代になりつつあるような気がします。でも、本質は変わらないのではないかと、ふと思いました。

 

それでは、また。