さいごーどんの備忘録

香港⇒セブ⇒日本とセブを行ったり来たり 「毎日続ける」ことを目標に毎日の気づきと、時々現地の情報をお送りします。

例え話をうまくする

みなさんおはようございます。

さいごーです。

 

昨日、落語を聞いてきました。
といっても寄席に言ったわけではなくて、今セブに留学されている落語家の柳屋東三楼師匠の特別なイベントがあったのです。
師匠からはいろいろと聞かせていただき、多くのことを学ばせていただいたのでまた休日の時間のあるときにしっかりとした記事にしたいと思います。

落語を生で聴くのは初めてだったのですが、やはり初体験というのは良いものですね。
いろいろな情報がリンクし始めて、アイデアに繋がりやすくなります。その体験そのものが直接アイデアに結びつかなくとも、他の部分で思考がくっつきます。
私はこのような思考がくっつくタイミングのことを「リンクする」と呼んでいます。
ちょくちょく以前の記事でも書いていると思います。
で、このリンクする感覚が非常に気持ち良いんですよね。
ただ、リンクした結果行き着いたアイデア、考えを人に伝えるのは難しいんです。
最初はただの独りよがりであり、自己満足の世界なので。
じゃあどうするかというと、もっと分かりやすい話に「例えて」伝えられるようにします。

しかしこの例え話というのもなかなか難しい。あまりにもレベルが低すぎると伝えたい考え自体が安っぽく見えてしまいますし、逆に例え話のレベルが高すぎるとかえって分かりにくくなります。プロの方は本当にすごいですよね。お笑い芸人の方やテレビのバラエティ番組の司会者の方なんかは、話の流れから一瞬で関連する要素を抜き出して、その要素を満たしつつ面白いコメントをするわけです。必ずしも「例え」ではないかもしれませんが、関連付ける力は本当に天才的だと思います。

私はどちらかというとそういうのは苦手な方で、特に会話の中で瞬時に返すというのはまだまだできません。ただ、文章中ではやはり少しでも例えを使っていきたいなと思いますし、人に何かを伝えられたときは嬉しいので日々の生活の中では意識して例えられる何かが無いか探しています。
で、これまで少しずつ考えてきた結果、例え話って二つのパターンで思いつくと思うんです。
一つが、いきなり降ってくるようなパターン。急に関連することを思いついて、例えにできる。いざ話すときになって考えてもみなかった例えができたというのもこれだと思います。
もう一つが、今ある単純な事象を考えて、例え話を創り上げるパターン。
こちらは、何か目の前で行っている作業などを例え話にできないかと模索します。
例えば、昨日爪切りをしたのですが、爪切りを何かの例え話にできないかと考え始めるのがこのパターンですね。

いずれにしても重要なのが、「抽象度の操作」です。
(この話は所属している「一般財団法人 ひらめき財団」にて学んだことで、こちらもまたしっかりとした記事にまとめたいと思います。)
簡単に言えば抽象度の操作と言うのは、物事をより抽象的に、あるいは具体的にしていくことで、例えば「りんご」ならより抽象的にすれば「果物」、より具体的にすれば「ふじ」、「つがる」、「紅玉」などになります。抽象的にすると、対象となる範囲が広くなり、具体的にすると狭くなります。

小難しい話は置いといて、先ほどの「爪切り」であれば、抽象度を上げて爪切りのもつ要素を考えるわけです。私の場合は、「身体のお手入れ」だとか、「単純作業」だとか思いついたわけですが、じゃあ果たして同じく「単純作業」であるこのまえのホッチキスぱちぱちと同じかというと、違うんですね。
(ホッチキスについて詳しくはこちら:単純作業と想像力 )
ホッチキスぱちぱちは、本当にほとんど無心で、繰り返すだけでした。
でも、爪切りはそんな風にやってしまうと怪我をする可能性があります。その分より注意する必要があるし、集中する必要がある。
だとすると、爪切りは単純作業という要素を備えつつも、それだけではないから単純作業という抽象的な言葉の例え話には向かないということになります。

こういった思考を繰り返しながら、少しずつ例え話のストックができると良いなあと思っています。
もちろん、その考えた例え話を適切な場面で言えないと意味が無いので、これまた難しいのですが。。

今日はかなり長めになってしまいました。
体調も良くなってきたことですし、また日々楽しく過ごしたいと思います。
ただ、喉元過ぎれば熱さを忘れることだけはないよう、気をつけます。

それでは、また。